こんにちは、みけです。
この記事では、マンドリンを始めたばかりの人や、マンドリンを始めて数ヶ月~1年程経った人に向けて、トレモロ奏法ができるようになるために、普段の基礎練習(右手の基礎練習)として具体的に何をしたら良いのかを紹介していきます。
●トレモロ奏法ができるようになりたい人
●普段の基礎練習で何をすれば良いのかわからない人
この記事で紹介していく基礎練習に関しては、これから様々な曲に取り組む上で基本中の基本となってくる要素なので、「つまらない」「面白くない」と感じてしまっても反復して根気よく続けることが重要になってきます。
そして、この記事で紹介する基礎練習の内容を理解して、難なくできるようになれば、トレモロ奏法ができるようになっているはずです。
ただし、トレモロ奏法ができるようになったとしても、基礎練習を怠ってしまうと、腕が鈍ってしまうので、基礎練習というのはいつまでも続けていくことが大切です。
もちろん、ある程度弾けるようになったら、基礎練習の中でも自分に必要だと思う内容を抜粋して実施されても良いと思います。
これから紹介する練習法(楽譜)に限らず、基礎練習ではメトロノームが必ず必要になります。
右手で音を鳴らすタイミングの感覚をメトロノームを使用して身につけていきます。
(結局のところ音を鳴らすのは右手となるため、この感覚は非常に重要です)
私個人的には、最初のうちはアナログ式のメトロノームがおすすめです。(目と音でタイミングを確認しやすいため)
Lesson1:4分音符+8分音符 ダウンアップ
まずLesson1では、4分音符を全てダウンピッキングで1小節間弾いた後に、
8分音符ダウンアップで1小節間弾く、というのを各弦ごとにメトロノームに合わせてやっていきます。
具体的には、下記のような楽譜の内容を実施していきます。
Lesson1●音量は大きめ(フォルテ)で弾く!!
●メトロノームを目と耳で確認し、正しいテンポをキープ!!
●設定したテンポで弾けるようになったら少しテンポを速くする(最大♩=120程度まで)
●正しい姿勢をキープする
まだ基礎が確立されていない段階ですので、変な癖がつかないように正しい姿勢(椅子に座る、足台を使う、左手もちゃんと添える等)で練習をしてください。しっかりとした音を出すためには、やはり正しい姿勢で弾いた方が良いです。
●音量は大きめ(フォルテ)で練習
最初のうちは音が小さくなりがちです。
練習する環境にもよると思いますが、音量は大きめで弾く練習をしましょう。
大きい音で練習しておいた方が、実際に曲を演奏する際の音量調整はしやすく感じます。
(言葉は荒いですが、「大は小を兼ねる」です)
小さい音でしっかりとした音を出すことも難しく、練習が必要になってきますが、この段階では大きな音で練習することを心がけてください。
●メトロノームを目と耳で確認しながら練習
アナログ式のメトロノームを使っている人は、目と耳でメトロノームでテンポが確認できるはずです。
最初のうちは手元を見ていないと、次の弦を弾こうとするときにピックが弦に当たらなかったり、
正しく弦を弾けているのかわかりません。
なので最初のうちは、手元の確認をしつつ、耳だけでメトロノームを確認で大丈夫です。
慣れてきたら、目線を上げて、メトロノームを見るようにしてください。
目線を上げることで正しい姿勢で弾くことができます。
(メトロノームを椅子等に乗せて、自分の目線により近い高さにすると良いです)
結局、演奏会では指揮者を見上げる形になるので、目線を上げて前を見て練習したほうが良いです。
●慣れてきたら徐々にテンポアップしていく
まずは自分が焦らずに弾けるテンポで練習しましょう。
ここでいう焦らずというのは上記に記載した、Lesson1のポイントを意識する余裕がある程度と思っていただけたら良いです。(目安として最初は♩=60から始めると良いでしょう)
恐らく初歩の初歩状態だと♩=60でも結構余裕が無いと思います。(私もそうでした・・・)
1時間くらい練習していると段々と慣れてくるので、そしたらテンポを速くして弾いてみましょう。
最初に♩=60で反復練習をしているので、少し速度を上げても苦にはならないと思います。
ただし、変化したテンポに合わせるのは慣れていないので、難しく感じると思います。
毎日の反復練習で慣れてきますので頑張りましょう。
追いつけないテンポになったらそこで止めましょう。
もちろん初めてのテンポに挑戦することは大切ですが、無理なテンポで練習し続けると変な癖がついてしまう可能性があります。(あくまでチャレンジ程度に)
※追記:ダウンアップの練習をする際は、慣れるまではピックで弦を弾いた時に、隣の弦に当てて
ピックを止めるようにするとコツが掴みやすいです!
Lesson2:4分音符+8分音符+16分音符 ダウンアップ
次にLesson2では、Lesson1の動きに16分音符の動きを足します。
流れとしては・・・
4分音符を全てダウンピッキングで1小節間→8分音符ダウンアップで1小節間→16分音符ダウンアップで1小節間弾いて、次の弦に移って繰り返すという風になります。
Lesson2の練習用譜面は下記になります。
Lesson2-1●16分音符をテキトー弾かない!!
Lesson2のポイントとして記載していますが、Lesson1のポイントは継続してください。
●1拍内で均等に音を鳴らす!
これはLesson1でも意識してほしいのですが、Lesson2では特に意識して頂きたいです。
速度を上げていくうちに、8分音符が均等に鳴らないといったことがあります。
具体的には、「ターンタ,ターンタ」といったように前半部が間伸びして
後半が詰まってしまうようなイメージです。
自分で意識するか人から指摘を受けないと気づきにくいので注意してください。
(変な弾き癖は避ける!)
●16分音符をテキトーに弾かない!!
テンポを上げていくと音の粒が細かくなり、トレモロ奏法の形が見えてきます。
しかし、音の粒が細かくなると16分音符を多少荒く弾いたとしてもあまり違和感がありません。
これもまた変な癖がついてしまい、綺麗なトレモロにはならないので、
意識・注意して練習を行うようにしてください。
まとめ
長くなってしまいましたが、以上でトレモロに関する基本的な基礎練習の紹介となります。
ちなみに紹介した基礎練習はマンドリンだけでなく、マンドリン系の楽器(マンドラ、
マンドロンチェロ等)であれば活用できます。
私もマンドリンを始めたばかりの頃は上記のような基礎練習を反復しておりました。
現在でも舞台上で演奏する機会があるときは、それに向けての曲練習をする前に必ず基礎練習を
実施するようにしています。
社会人になり、趣味でしか音楽をしないようになると、こういった時に基礎練習をすることで、
・鈍った腕を取り戻すことができる
・良いウォーミングアップにもなり、曲練習がより良く充実したものになる
・改めて基礎力の向上にもなる
ので、いつまで経っても基礎練習は続けるべきなのだなぁと実感しております。
ということで、これからマンドリンを始めようとしている方や初心者の方もトレモロできるように頑張っていきましょー!!
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